四十肩・五十肩

Frozen-shoulder

五十肩(四十肩)に関する情報は、
何が正しいのか分からないのではないでしょうか。

五十肩専門を謳う整体などの「お店」はあっても、
病院・専門院はほとんどありません。
保険病名として肩関節周囲炎という名称が五十肩、
四十肩の病名です。実はこれが「問題」なのです。

正しくは、凍結肩、癒着性関節包炎(癒着ではないということが最近の研究で明らかになりつつあるので名称が変わる可能性大です)と
いった肩関節の関節包に問題がある病態が本当の意味での五十肩です。

つまり、厳密には五十肩とはいえないものまで
肩関節周囲炎」として一つにまとめられてしまっているのです。
厳密には五十肩でないのに五十肩として診断されてしまうことも珍しくありません。

実は五十肩ではないのに「五十肩」だと思い込んでいるだけかもしれません

40代・50代になり、肩が痛い!腕が思うように動かせない!
ほとんどの方が「自分は五十肩(四十肩)になってしまった」とお思いになります。

ですが自己判断は禁物です。腱板断裂といった手術が必要な別の病気の可能性があります。
整形外科でMRI検査を行い、五十肩(肩関節周囲炎)という診断をもらうことが大切です。

動かせない原因・・・肩関節の拘縮によるものなのか?痛いだけなのか?

厳密には五十肩とはいえないものまで「肩関節周囲炎」として一つにまとめられてしまっていると申し上げましたが、
つまりどういうこと?とお思いのことでしょう。

五十肩の本質は肩関節の問題です。

病院で五十肩と診断を受けても、それが肩関節の拘縮をともなうものなのか?
肩周辺の筋肉痛によるものだけなのか?これらが一緒にされてしまっているのです。

病院で四十肩・五十肩と診断はされても、なかなか治らない理由

痛みさえなければ腕・肩が動く場合、これは本当の意味での五十肩ではありません。

痛みさえなんとかすれば治るケースとそうでないケースがあるのです。

肩の関節について検査した上での診断?

整形外科でレントゲンを撮っただけで「五十肩ですね」
と言われたとしましょう。
まずレントゲンには骨は写りますが筋肉や関節の組織は写りません。
五十肩は関節の問題です。

骨だけ見ても関節を見たことにはなりません。
レントゲン検査しか行なっていないのであれば、正確な診断とはいえません。
精度を高い診断には造影剤の使用が必要です。
一番よいのは骨以外の撮影ができるMRI検査です。

骨に異常がある場合は、明確な病名のついた診断がなされます。
腱板断裂、石灰性腱炎、変形性肩関節症といった病名です。

骨に異常がなく、骨以外の筋肉やその他周辺組織の問題の場合、病名がつかない・つけられないことが多いのです。
つまり病院での検査の結果、五十肩と診断されるということは
明確な病名のついているものではないという消去法の結果を意味します。

痛みさえなければ腕・肩が動く場合、これは本当の意味での五十肩ではないと申し上げました。
当院では、肩周辺の痛みの中で肩関節に由来する痛み(肩関節痛)の1つとして捉えています。

五十肩は対処が難しい症状です。ただ、肩こり・首こりと違って、精神的な問題が関与しません。
つまり、フィジカルに特化できますので改善までの考え方・理論は、極めて明快・シンプルです。

「これからは、どんどん動かしていきましょう!」→まったく良くならず悪化するケース

これは病院あるあるです。五十肩と診断され、痛み止めなどの処置を受け、
それが効いた場合、どんどん動かすよう言われることが多いでしょう。
これはケースバイケースです。マニュアル的な流れ作業で治るほど簡単ではないのが肩関節痛です。

五十肩をはじめとする肩関節の痛みに対しては、時間の経過による状態変化を把握する必要があるため、
どうしても回数と期間が必要です。その回数と期間をできるだけ少なく短くすることを目指しているのが当院の理学療法です。

そもそも急性期・拘縮期・回復期の3つの期間に分けていることが問題

まず、拘縮を伴わない肩関節痛ではなく、肩関節の拘縮を伴うものが正しい意味での五十肩は
大きく分けて3つの状態変化があります。

固まり始める→固まる→柔らかくなる、という3段階の状態変化を辿るのです。

水が氷になってやがて溶けるのと同じです。この3つの状態を海外では、
freezing stage→frozen stage→thawing stageと表現されています。これはあくまで肩関節の状態です。
ですが、五十肩=肩関節周囲炎というように、症状は関節だけではありません。周囲の筋肉や腱にも出ます。
肩関節の状態に限って3つの分けていることを、
日本では関節だけでなく全体の症状に対して「3」という数字だけ同じにして当てはめているのです。
なお、2013年に米国理学療法士協会が公開したガイドラインではfreezing stageの前段階も追加され4つになっています。

これが、五十肩がなかなか治らなくて困っている方が多いもう一つの理由です。
そして拘縮を伴わない肩関節痛であっても「五十肩」と診断されれば上記のガイドラインに沿う形となります。
健康保険を使うということは、このようなルールに則らなければなりません。
当院が100%自費しか扱っていないのは、こういう理由です。

そして、四十肩・五十肩は半年から1年くらい放置すれば痛み自体は我慢できるくらいには治まるため、病院へはいかず市販薬などでしのいでしまう・我慢してしまう人が多いのです。

完全に痛みがなくなるのは、放置した場合2年くらいとされています。

五十肩の痛み自体は何とかできるかもしれません。ですが、何もせず放置してしまいますと、
痛みは治っても以前のように肩を動かすことはできなくなります。
これを年齢だから仕方ない・自然なことともいえるのですが、腕や肩が以前のように動かせるようになれば、
間違いなく日常生活は豊かになるでしょう。
五十肩が治るということは、痛みが治まって肩関節が以前のように動かすことができるようになることです。

注意していただきたいのは、長期間放置してしまった五十肩の根治は厳しくなります。
つまり発症以前の可動域まで完全に戻すことは困難になります。とにかく早い段階から行うことが望ましいのです。

一般的に3つとされる五十肩の病期を7つに細分化

肩こり ラボでは、四十肩・五十肩の症状を3つではなくさらに細分化して7つの期間に分けています。

まず、急性期の前、痛みなどが発症する前の肩に違和感を感じるといった期間をステージ0として、

ステージ0:痛みなどが発症する前、肩に違和感を感じる期間
ステージ1:急性期
ステージ2:急性期→拘縮期への移行期間
ステージ3:拘縮期(前期)
ステージ4:拘縮期(後期)
ステージ5:拘縮期→回復期への移行期間
ステージ6:回復期
の7つです。

最低でも7つの期間に応じた適切な処置が必要なのです。

五十肩をはじめとする肩関節痛は「今の状態はどの時期なのか?」を知ることが肝です。

今現在、どんな状態にあるのか?この見極めがもっとも大切ですが、これが難しいのが五十肩をはじめとする肩関節痛。
症状が出てから3ヶ月は急性期といった数字で決めることができませんし、刻々と変化を続けます。
毎回、セラピストに求められるのは見る目なのです。

四十肩・五十肩を放置していても痛みはやがておさまります。
その代わり以前のように肩を動かすことはできなくなります。

四十肩・五十肩がやっかいなのは、
放置して一定の月日が経てば
痛みが落ち着くという点です。
ですから「歳のせい・・・」と軽視されがちです。
例え痛みがおさまったとしても、
ほぼ確実に関節の動作に制限が生じています。

制限といっても日常生活に支障がない場合がほとんどですが、
体を使う職業・スポーツには大きな影響があります。

四十肩が再発して五十肩になる可能性

四十肩・五十肩を放置していても、時間がたてば痛み自体は感じなくなるのですが、再発しないわけではありません。
四十肩も五十肩も、発症した年齢で呼び方が変わるだけですから、40代で四十肩を放置した結果、
50代になって五十肩を発症というケースももちろんございます。大切なのは、処置するべき時に処置をすること。
放置することで症状が長期化し、痛みが消えた後、関節の動きが悪くなり、痛みは無いけれども不自由を余儀なくされる。
さらに再発すれば、より悪化します。

四十肩・五十肩は病期(症状の時期)によって適切な処置が異なります。

五十肩の苦痛からより早く解放されるためには、症状がどの程度進行している状態なのか?現在どの期間なのか?を
正しく見極めることが非常に重要です。
当院が他院よりも自信を持っているのは、
症状を正しく見極めて、施術プランを結果がでるように効率よく立てることができる点です。
正しい判断と計画は技術力よりも重要なことです。もちろん技術にも自信はありますが、
技術力のある施術者はたくさんいます。
どんなに腕のよい施術者がいても、症状の見極めと計画がなければ活きません。

詳しくは五十肩に関するブログ記事で解説しております。

肩関節の構造・機能・動作の理解とそれぞれに適応した技術が必須

関節はとても複雑かつ高機能です。四十肩・五十肩の症状を正確に把握するには、肩関節の構造(解剖学)、
機能(運動学)、動作(バイオメカニクス=生体力学)を熟知していること。
そして、知識だけでなく豊富な臨床経験、この2つの要素が必要です。

当院の肩関節痛専門コースでは、肩の構造・機能・動作の3つの面から適切な鍼・マッサージ、
そして効果的に最新医療機器を組み、超効率的な筋力トレーニングを的確に組み合わせ肩関節の完全な回復を目指します。

 

肩関節痛専門コースの大まかな流れ

IDマッサージと3D鍼を中心に医療機器を使用し運動・体操を適時組み合わせ以下のように進めていきます。

1:問診・カウンセリング・検査診察

じっくりとお身体の状況を伺い、検査をふまえて痛みの原因と状況を見極めます。

2:オリジナル改善プログラムの立案・ご相談

五十肩の施術回数・頻度は個人差が大きく、状態によっても変化します。
まず、現時点におけるベストなオリジナルの改善プログラムを提案いたします。

3:症状の緩和

IDマッサージ・3D鍼・運動療法などの施術を行います。
超音波療法器などの医療機器を併用する場合もございます。

四十肩・五十肩・肩関節痛には運動が不可欠です。
当院ではパワープレートを使用した筋力トレーニング・体操を組み合わせます。
パワープレートを使うことで運動が苦手・嫌いな方でも無理なく短い時間で超効率的な運動が可能となります。

4:ご自宅で無理なくできるセルフケアのご提案

五十肩を根治させるためには普段の生活にセルフケアを取り入れる必要があります。
病院で薬を処方され決められた期間服用するのと同じです。無理なくできる方法を丁寧にお教えいたします。

 

施術の頻度は1週間おき、10日おき、2週間おきと状態によって様々ですが、
できるだけ短期間、施術回数を少なくすることを目的としています。根治まで全力でサポートいたします。
また、五十肩発症の背景にある、肩関節に負担のかかる動きや姿勢、
筋肉のアンバランスを改善し、再発予防も同時並行にて行います。

四十肩・五十肩専門コースの目的

  • 最短で五十肩の痛みから解放されること
  • 拘縮をともなう場合、その期間の短縮と可動域制限予防
  • 肩関節の動きと可動域の回復
  • 治癒後の可動域制限予防と肩関節痛を再発させないためのカラダづくり

ご予約/お問合せ

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